そらまめのつぶやき


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2013年03月21日(木)
「精神病者に対するハラスメントはなんて言う?」
 先日こんな夢を見た。
自分はうつ持ちの製造業会社員。自社では工場を持たず、外部工場に製造委託する所謂「ファブレス」に類する。
ある日、製品の工場試作を視察に行く事になり、現場で製造不良率30%というありえない状況に遭遇した。
製造段階で途中までは問題なかったのだが、ほぼ最終段階に来たところで起動しなくなるのが頻出した。調べるまでもなく、部品の短絡であった。
製造段階の組み損じなのか、設計的なミスなのか、その時は分からなかったので両方の側面で調べて見ると、組み損じしやすい設計だったというお粗末であった。
短絡不良30%の影に隠れるように他にも製造不良が頻出する可能性も見受けられた。明らかに動作が遅い場合が出ているのである。
なぜ工場試作の前の設計試作で分からなかったのか、それを言及する場合ではないので自社で検討会が開かれることになった。
一般社員の自分はその会議には参列することなく、係長以上で検討されていた。
会議が終わったようで、係長が「あんなんで動作改善出来るのかねぇ」と独り言を言いつつ着席した。そしてこちらに向き、「早速明日からランキング見て調べといてね」と言いだした。
話が見えない。うつを患う前は「一を聞いて十を知る」とまでは行かないが、ある程度「察する」能力に長けていたと自負するが、うつのせいもあって頭が回らず、係長の言っている意味が全く分からなかった。
「どこでなんのランキングをみてなにを調べるのですか?」と聞き返したら、「あんた全然変わらないね」と言われた。
係長は、こちらがうつを患ってかなりの年数が経っているのである程度治っていると思っているのであろう。しかし現段階に於いても闘病中に変わりは無く、「察する」能力も低下したままであるのは自分でも分かっている。
職場に於ける「セクシャルハラスメント」「パワーハラスメント」などハラスメントにも分極化があるが、精神病を追い詰めるハラスメントは精神病大国であるアメリカでさえも言葉がないんじゃないんかなと思う。いや、大国だからこそ、そもそも精神病者に対する「ハラスメント」は存在しないのかも知れない。
だからこそ、「あんた全然変わらないね」と見下したような発言はおそらく自覚すらもないのだろう。精神病者に苦痛を与えていることを。
課長にそれを話したら、少し間を置いて「で?」と返された。目が眩む思いがした。そうだ、彼にしてみれば「それで私に何をしろと言うの?」と言う至極真っ当な言葉を簡潔に一言、「で?」で済ませたのである。
ギャグ漫画に於ける「で?」は台詞を簡潔に済ませているので笑いを誘うが、この場合に於いては笑いは笑いでも「乾いた笑い」しか出てこない。つまりは上告は無意味であったわけである。これもある意味精神病者に対するハラスメントに当たるのではないか?
自分は無言で(終業時刻を過ぎているので)退勤し、家で寝込んでしまった。
のちに分かったことであるが、「ランキングを見て調べる」というのは、あの30%の不良以外にもありそうな不良について、いくつか候補があるが、実際にラインに流した製品の中からその不良率を統計し、順位を見いだし、上から順番に潰していくと言う事であった。
話しに参加していないのに簡素な命令されても困る。うつを患う前の自分でも分かったかどうか怪しいところである。
…と言う夢だったんですけれどもね。完全にフィクションですよ?一部リアリティのあるところがありますが。
あまりにもショッキングな夢だったため、目が醒めても覚えており、反芻して数日間寝込んでいました。
医者になんて説明すりゃいいんだ?「悪い夢みて内容を覚えていて、頭の中で繰り返したために数日寝込んでました」でいいかな?
精神病者に対するハラスメントはまだまだ認知されていないでしょうけれど、体験しましたから余計にタチが悪い夢でした。こう言ったことに名前はあるんでしょうかね?

Thu, 21 Mar 2013 10:50:51 +0900


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